米田 透 短文集 2001年3月分

最終更新日: 2001年3月25日

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短文のタイトル一覧

連翹と増水の川パリへ行く

仕掛花火仏日サッカー五対零

散髪はセボンとメルシ春の花

合気道の稽古終わって春の星

ロワールに雨降り続く彼岸かな

春の花新型のレジスーパーに

碁がたきの海外出張春爛漫

黄水仙パリ中華街人多く

フランス人と歌の練習春の寺

時速百キロ連翹のような色

大鍋におでんオリベの上司宅

電話して子の声を聞く春の朝

春の雨地図見て歩くパリ八区

ピンク色フランス風の梅並木

シードルとそば粉クレープ春のパリ

久々の自由な土曜梅の花

暖かな金曜の夜囲碁三昧

春の川町一番のレストラン

さえずりの林在仏八年目

春めきて昼休みの碁二連勝

鴨の脚ポトフに入れて浅き春

スモーカーの目線に合わせ春のパリ

雛祭離れ住む子にEメール

冴返る金曜の夜電子本

朧夜のささやかな宴明太子

春の雪早く帰って早く寝て


2001年3月25日(日)

連翹と増水の川パリへ行く

前夜サッカーを見にパリにでかけ、その後オペラ座のそばのレストランで午前3時頃まで食事をし、オルレアンに帰ったのは午前5時でした。実はこの早朝に時計が1時間進み、欧州は夏時間に入りました。フランスと日本の時差は7時間と短くなりました。今日は一日中寝ていたいところでしたが、約束があってまたパリにでかけました。連翹が盛りですが、雨がよく降りロワール川の水位が相当上がってやや不気味な感じです。

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2001年3月24日(土)

仕掛花火仏日サッカー五対零

フランスと日本のサッカーの親善試合に招待されてパリのスタジアムに行きました。残念ながら試合は5-0で完敗でしたが試合の後の仕掛花火は息詰るような演出の連続で8万人の観客を魅了しました。

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2001年3月23日(金)

散髪はセボンとメルシ春の花

フランスでは理髪店と美容院といった区別は通常ありません。サロンドコワフュール(salon de coiffure)と言います。予約制が基本ですが、予約無しでやってあげます、という店が増えてきたような気がします。それで日本と同じ条件になります。ただし、髭を剃るということはまずなく、男なら30分というのが所要時間です。シャンプーは通常最初にやりますが、省略する店もあります。例えば、「JUST A CUT」とい名前の店がオルレアンの駅前のショッピングセンターにあります。私は昔は予約してから行っていましたが、めんどうくさいので、大型スーパーに付属した新しい経営スタイルの店に行くようになってしまいました。散髪に必須なフランス語はセボン(良い仕上がりです)とメルシです。

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2001年3月22日(木)

合気道の稽古終わって春の星

合気道の稽古の後いつものごとく師匠宅に夕食を頂きに行きましたが、駐車して車の外に出ると思いがけなく星が出ていました。オリオン座がはっきりと見えました。天候回復のきざしです。

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2001年3月21日(水)

ロワールに雨降り続く彼岸かな

日本の暦では彼岸第二日。テレビでフランスの地方の水害の模様が報道されています。そう言えばオルレアンでも雨模様の日が多く、すっきりしない気持です。深いロワールの森のために雨が必要なことはよくわかりますし、水害になっていないことに感謝しましょう。

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2001年3月20日(火)

春の花日新型のレジスーパーに

今日は春分の日で日本は祭日、フランスは平日。会社帰りに寄った郊外型巨大スーパーには春の花の花束が豊富でした。食料を買い、さてレジに並ぼうとしたら、新しいレジはカート用と手提げの籠用で分かれていることがわかりました。これまでは、10品目以下用のレジ、妊婦用のレジというような例外的なレジを設けてありましたが、手提げの籠で買う客を重視する方針に変えたようです。

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2001年3月19日(月)

碁がたきの海外出張春爛漫

今週は囲碁の相手が日本に出張となってしまったため、昼休みの名人戦はお休みです。それにしても、この人は長距離タクシーにつきがなく、あやうくパリ発成田行きの便に乗り遅れるところでした。車の予約がされておらず、彼の上司がカンパニーカーで空港まで送っていったとのことです。
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2001年3月18日(日)

黄水仙パリ中華街人多く

パリの中華街は13区のイタリー広場方面にあります。中華兼ベトナム料理レストランが多く、安くて量が多いのが特長です。青島(チンタオ)ビールを飲み、ワンタンスープと鴨の焼肉ライスを食べました。日曜日でも人通りが多いのは中国人経営のスーパーが営業していることが一因です。ショワージー公園に黄水仙、白水仙がきれいに咲いていました。フランスでは春分の日から春になります。

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2001年3月17日(土)

フランス人と歌の練習春の寺

パリの仏教の寺のじゅうたん張りの宝前には電子ピアノがあります。今日練習した歌は日本語の歌ですが、ローマ字入りの楽譜になっているものを使ってフランス人と一緒に練習しました。

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2001年3月16日(金)

時速百キロ連翹のような色

連翹はオルレアンの春に印象的な花の一つです。国道20号線を車で走っていたら、右の方に連翹が見えました。前方不注意になるといけませんので、あまり注意して見ることはできませんでしたが、あれは確かに連翹(別名:いたち草)でした。目のさめるような黄色の花です。

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2001年3月15日(木)

大鍋におでんオリベの上司宅

会社の上司が指導する合気道の稽古に出たあと、いつものように独身者、単身者がオルレアン近郊のオリベ市高級住宅街にある上司宅で栄養補給をして頂くことになりました。今日のメインはおでん。フランスで買うと高いはずのおでん特有の素材が沢山入った大鍋を奥様がテーブルの上のポータブルコンロにどんと置かれた時は感動的でした。

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2001年3月14日(水)

電話して子の声を聞く春の朝

家族とのコミュニケーションはEメールが主体となりましたが、血の通ったコミュニケーションは電話が一番です。用があるときだけ電話することにするとほとんどしないことになってしまうので、毎日時間を決めて電話をかけることにしました。電話だと声の明るさなどで情報が得られます。

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2001年3月13日(火)

春の雨地図見て歩くパリ八区

パリ八区の日本大使館のそばのコンサルティング会社に出張がありました。パリ市内であれば、車をレゾーブレ・オルレアン駅に駐車して、電車とメトロでどこにでも行けます。今回は3人で出張して、途中寄り道する人がいましたので、地図を見ながら案内しました。春雨が降っていましたが、長続きする訳でもないので、傘はささずじまいでした。

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2001年3月12日(火)

ピンク色フランス風の梅並木

オルレアンの近くのオリベという町を車で通りましたが、並木がピンク色の花をつけて見事でした。日本の梅とは種類が違うのでしょうか。

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2001年3月11日(日)

シードルとそば粉クレープ春のパリ

モンパルナスにはブルターニュ地方名物のそば粉のクレープを食べさせるレストランが何軒もあります。酒はリンゴから作られたシードルとカルバドスがクレープに良く合います。今日はその内の一軒に行ってみました。とにかく注文してから料理が出てくるまでの時間が非常に早いです。日本のそば屋以上で牛丼屋さん並みです。

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2001年3月10日(土)

久々の自由な土曜梅の花

久しぶりに仕事も個人的な約束も無い土曜日、好きなことだけしてよく眠りました。外にはピンクの花をつけた木があります。桜の一種かもしれませんが、時期的に少し早いと思いますので、梅の花ということにしておきます。

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2001年3月9日(金)

暖かな金曜の夜囲碁三昧

オルレアンは急に暖かくなり、陰鬱だった長い冬から、光溢れる春そして夏へという良い季節の到来を感じました。さて今日は金曜日。いつも会社の昼休みに十三路盤で教えてもらっている囲碁アマ三段格を誘い、笊蕎麦の夕食を出して自宅で十九路盤で教えてもらいました。二子置いて二番とも負けました。次回はカド番です。やはり長い間囲碁から遠ざかっていたので、そう簡単に勝てないのでしょうか、それとも相手は実力四段格なのでしょうか。お客さんが帰ってから、インターネットで最近の囲碁事情を探ってみて驚きました。国際的になってきたこと、インターネット技術のおかげでプロの対局鑑賞がやりやすくなったことなどです。ネットで対局もできるそうですが、今のところそこまでのめりこむのはやめておきたいと思います。 

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2001年3月8日(木)

春の川町一番のレストラン

日本からのお客さんのおごりで、オルレアンにあるミシュランの一つ星レストランの「レ・ザンティケール」に行きました。所要時間は3時間、おなか一杯になりました。少しワインを飲みすぎたようです。行きは市電、帰りは徒歩でロワール川を渡りました。

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2001年3月7日(水)

さえずりの林在仏八年目

出勤時林の中から春禽のさえずりが聞えてきました。フランス駐在が八年目に入ってしまいました。浦島太郎のようなものです。

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2001年3月6日(火)

春めきて昼休みの碁二連勝

相手がてかげんしてくれているのだと思いますが、昼休みの十三路盤での囲碁はまた勝たせてもらいました。勝負を超越することは難しく、やはり勝てばうれしいのが情けないですが、せめて自分が負けたときは、相手は勝ってうれしいだろうなと思うようにしています。

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2001年3月5日(月)

鴨の脚ポトフに入れて浅き春

狂牛病の影響で牛肉を買うのは何となく気が進みません。鴨の肉に目が行って買ってみましたが、さて料理方法がわかりません。骨付きの脚の部分だったのでスープの類にしようと思い、ポトフにしてみました。結果は煮込みが足らないのか、肉が固くて手に持って食いちぎる必要がありました。

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2001年3月4日(日)

スモーカーの目線に合わせ春のパリ

喫煙の習慣を持っていない私には、肩身の狭い思いをして煙草を吸っている人の苦労というものがわかっていません。最近日本から赴任してきたスモーカーの言では、フランスは日本より喫煙規制がゆるいのでほっとしたとのことです。しかしながら、フランスには煙草の自動販売機というものが無いので、言葉の不自由な日本人のスモーカーにはつらいものがあると思います。フランス赴任をきっかけにして禁煙してしまえばよいのにと思うのですが、そうは簡単にいかないのでしょうね。

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2001年3月3日(土)

雛祭離れ住む子にEメール

午前中は自宅の掃除をしました。単身赴任用なので、1LDKのコンパクトなアパルトマンです。外が見えるエレベーターがついた6階建ての建物の3階にあります。別にシャッター付きの車庫が地下にあるので車通勤の身にとっては助かります。さて、雛祭の日なので、日本にいる娘に電話をしようと思ったらお話中でした。しかたがないので、Eメールを入れておきました。いまや妻、息子、娘とそれぞれEメールで通信可能となりました。便利な世の中になったものです。

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2001年3月2日(金)

冴返る金曜の夜電子本

電子文庫パブリというサイト
(http://www.paburi.com)から推理小説を2冊ほどダウンロードしました。インターネット技術の恩恵を受けて、日本にいるのと同じ金額で購入できます。紙の本の場合フランスまでの輸送費が高くつきます。

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2001年3月1日(木)

朧夜のささやかな宴明太子

頂き物のからし明太子があったので、それを食べる会を自宅で開きました。お客さんは九州育ちの男二人。その内一人は囲碁セット持参でした。

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2001年2月28日(水)

春の雪早く帰って早く寝て

オルレアンは大した雪ではありませんでしたが、雪で交通麻痺になったフランスの各地方の模様がテレビで放映されました。仕事の疲れが少し出て早く寝てしまいました。

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以上