米田透 俳句集(2025年)

響焔2025年1月号(No.679)

青焔集

運動会    (横浜)米田 透

一誌から一句を選び夜長かな
運動会玉入れの玉上がらない  (波多野真代抄出)
水源は池の湧き水秋の川
いただいた栗飯に栗ごろごろと
深む秋三角巾の本結び  (和田璋子抄出)


響焔2025年2月号(No.680)

青焔集

おでん    (横浜)米田 透

横浜秋カレーにチーズのせる券
自治会の川辺の除草暮の秋
フランス製の鍋にたっぷりおでんかな  (波多野真代抄出)
十二音技法のピアノ冬の星  (和田璋子抄出)
香箱蟹大吟醸の栓開ける


響焔2025年3月号(No.681)

青焔集

餅つき    (横浜)米田 透

老人小盛こどもおおもり冬うらら  (戸田冨美子鑑賞、波多野真代抄出)
冬紅葉高級ワインの赤と白
餅つきの薪燃やす役顔赤く  (和田璋子抄出)
一陽来復豚汁と明太子
なで肩のブルゴーニュワイン降誕祭


響焔2025年4月号(No.682)

青焔集

寒晴れ    (横浜)米田 透

寒柝が毎回ずれて火の用心
この列はセルフレジです大晦日
取り除くホッケの小骨七日かな
スパイスで肉に下味寒カレー
寒晴れやキングサイズのハンバーガー  (河村芳子、河津智子抄出)


響焔2025年5月号(No.683)

青焔集

冠雪の富士    (横浜)米田 透

濃厚な魚介のスープ寒い夜  (河村芳子、河津智子抄出)
一日に三つ事成し冬終わる
くっきりと冠雪の富士爺四人
  りぼんを解き赤い箱開けバレンタイン
妻誕生日春の花束買い求む


響焔2025年6月号(No.684)

青焔集

忘れん坊    (横浜)米田 透


気がつけば令和の天皇誕生日  (河津智子抄出)
春二巡児らの背ぐんと伸びにけり
我が家に春小さい靴と高い声
喧嘩してすぐ仲直り春の風
三月や日本のジージ忘れん坊


響焔2025年7月号(No.685)

青焔集

花冷え    (横浜)米田 透

晩春や旅の終りを惜しむ児ら
花冷えや児らが帰って広き家  (河村芳子抄出)
病院薬局妻乗せ走り春の雨
春昼の待合室やまどろみぬ
釣り上げられる魚の気持ち夏近し


響焔2025年8月号(No.686)

青焔集

夏めく    (横浜)米田 透

夏近し家の周りを整えて
満開の躑躅の海や小室山
子どもの日一男一女中年に  (河津智子抄出)
夏めくや友人連れて子の個展
初夏の風洗濯物を取り込んで


響焔2025年9月号(No.687)

青焔集

紫陽花    (横浜)米田 透

灯籠流しハワイの海に歌流れ
自家製のポテトサラダや夏の宵
入我我入の修行二時間夏の朝
紫陽花や五人の爺は飲み会す
これからはミトコンドリア額の花  (河村芳子抄出)


響焔2024年10月号(No.688)

青焔集

西瓜買う   (横浜)米田 透

何事も一体観で夏の空
広場除草とやぐら建て夏の雲
七月や妻は実家の墓参り
男四人ワインは二本蓮の花  (秋山ひろ子抄出)
少しずつ妻は回復西瓜買う


響焔2025年11月号(No.689)

青焔集

蝉時雨    (横浜)米田 透

ゴーヤチャンプル嫌いかと尋ねられ  (秋山ひろ子抄出)
PET容器呑み込むマシン日の盛り
横浜金沢往復切符蝉時雨  (北島洋子抄出)
何事もすべて受け入れ秋の空  (戸田冨美子鑑賞)
オンライン飲み会残暑続きおり


響焔2025年12月号(No.690)

青焔集

神輿    (横浜)米田 透

血液に警告数値鳥渡る  (秋山ひろ子抄出)
頑丈な箱に守られ梨十個
スリランカに大乗の寺秋気澄む
盆の月煮物に出汁のしみ込んで
神輿来て豚汁出して神輿去る  (北島洋子抄出)



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